郡司

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優越感、劣等感

ものさしではかる次元に無いものをものさし当てる混同。…なのだが、私を含め誰も彼も皆、子どもの頃からものさしを当てられながら進んできた。「優劣があるんだ」と思い込んでしまう程度には。

だいたい人間の優劣とはなんだろう。「優れる」「劣る」などと言う表現は、当人以外の「勝手都合」を基にしている感じがする。「フツーかキチガイか、その真を誰が担保できるかなんて悪魔の証明だ」というやつと似たものか。

差異はある。寧ろ無ければ何かいびつだ。
優劣という考えは、きわめて限定的な範疇に顔を出す、しかも視野の狭いなかでの「比較」にすぎないのに、言葉の質が低いせいか、まるで世界基準みたいな錯覚作用を多くの人に及ぼす。

つまるところ「優劣」は幻影、だと考える。

7/13/2024, 4:54:29 PM