何も思いつかない。1時間ほど画面と睨めっこをしていた私は溜息を付いた。毎日お題から話を書く。私には得意なものはこれと言ってないし、文章だって書くより読む方が好きだったりする。だから文章を毎日生み出すというのはあまり得意ではない。なら何故、毎日こうして文章を書いているかというと、ただの気まぐれだ。ただの気まぐれであるから、今日のように何も思いつかないことがある。疲れた目を伏せ、珈琲を喉に流し込む。辞めてしまおうか。いつでも辞めれるものなのだから。ついそう思ってしまう。でも、ここで辞めるのは何故か負けた気がして、何とも言えない複雑な感情になる。疲れた目を抑え、私はもう一度画面と向き合う。そしてまた、自分の中の何かを捻り出すように文を綴り始めた。
#上手くいかなくたっていい
8/9/2024, 4:50:59 PM