ない

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どこまでが昨日で、どこからが今日で、明日か
人間が便宜上定めた座標の上で進む時計の針

23時59分の自分と24時00分の自分
生物に等しく与えられた1秒の重みは等しく、

いや、秒という単位すら煩わしい
この時空の一筆書きの線の上で
常に僕たち生物は生まれ変わる

しかしながら、
誕生日は家族の笑顔とロウソクの煙の匂いを想起させ
2人の出会った日には指と指を絡め合う

どうして人は線の上に千の意味を載せ
線の太さは一様にならない

はたまた筆が進むにつれ鉛筆の先は丸くなり
線は太くなっていく
まるでそれまでの道のりが、人生を彩っていくかのように

生まれてから死ぬまでの、流動性と断片化
その不合理こそが人間ならば
僕はきっと力余って、筆を折ってしまう


「テーマ:昨日へのさよなら、明日との出会い」

5/23/2023, 2:56:41 AM