よつば666

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お題『ススキ』

 学校の近くのファミレスに来て約1時間半経過したところで委員長が小さな音を立てて一拍する。

委員長「ねぇ、そろそろお開きにしない?制服のまま居るのもあまり良くないし」

真珠星(すぴか)「うん。いいよ」

萌香「異議なぁし!……と言いたいけど、あたしまだ話足りない。そこで提案なんだけど、二人の都合が良ければ今夜あたしの家で夜パジャマパーティーしない?」

萌香の唐突の質問に真珠星は溜息をこぼし、委員長は目をパチパチさせ驚いている。

真珠星「どうした?急に」

萌香「あたしさ……もっと委員長と仲良くなりたいの。勿論真珠星ともねっ」

真珠星「私はついでか?」

少し嫌味っぽく言う時の真珠星は大体照れている。その事に気がつかない萌香は、小馬鹿にされたと勘違いして反発する。

萌香「ついでじゃないもん!」

しばらく黙っていた委員長が萌香の問いに答えた。

委員長「輪通(わづつ)さん、そんな事言って貰えて私は嬉しいわ。けど……急で何も準備出来ていないから今夜じゃなくて明日に変更はどうかしら?」

真珠星「そうだな、それが良い。明日だったら学校休みだし、何より萌香の家でパティーするんだろ?親の許可いるだろうし?」

二人の正論に納得した萌香は二つ返事した。

萌香「わかった、それもそうだね。あたし勢いに任せて家の事や二人の事考えてなかった。ごめんなさい」

真珠星「分かれば良し!(笑)」

委員長「そう言えば、私(わたくし)二人の連絡先知らないわ。教えてくれない?」

女子会はまだまだ続く、ススキの花言葉のように「悔いのない青春」をしたいと思う委員長だった。

End

11/11/2024, 9:04:14 AM