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嵐が来ようとも


「ずっと、ここで待っているから」
そんな、些細な約束を守るように、彼女はその場所で待ち続けた。
晴れの日も、雨の日も。たとえ嵐が来ようとも、彼女はそこで待っていた。
何年も、何十年も経って、待ち人はようやく現れた。生まれ変わった彼はあまりにも若く、待ち続けた彼女は年老いていた。
それでも、再び出会えたことに、二人は喜びで涙を流す。
「遅くなって、ごめんね。待っていてくれて、ありがとう」
そんな彼の言葉に、彼女は嬉しそうに微笑んだ。

7/29/2023, 1:50:33 PM