私の好きな香水には哀しい名前がついている。でもその香りをかげば、自分の胸の奥に確かに響くものがあるのだ。ちょっと薬くさいこの香水。包装紙のにおいにもちょっと似ていて、お香の様な雰囲気もある。残念ながら「いい香りする」とはまだ言われていないけれど、本当の自分を出したい時に選ぶのは絶対にこれでなくてはならない。つかみどころのない陰の薄さ。嘆きと孤独と諦念の香り。ああどうか廃盤になりませんように!
8/31/2024, 12:20:52 AM