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「星が綺麗ですね。主様。」
「そうだね、ラムリ。」
ボクは星が好きだ。
でも大好きな人と見る星はもっと好きだ。
「あ、あれ、水瓶座じゃないですか?」
「え、どこ?」
「ほら、あそこですよ。」
「こっからじゃわかんない。」
ボクの近くに来る主様。
ふわっと香ってくるシャンプーの匂い。
「あそこです。あそこ。」
「あ、本当だ。じゃあ次は水瓶座の物語作ろっか」
「はい。主様。」
色々語り合って、メモ帳に書く。
時々絵も描いたりして、物語を紡いでいく。
「水瓶座はね、私の星座。」
「そうなんだ!ボク、メモしておきます。」
「ふふ、次はどんな物語作ろうか。」
そう言って、また星空を見る主様。
その横顔が綺麗で、また、瞳に映る星も綺麗で。
「ね、主様。」
「ん?」
「1年後…いや、10年、100年後も一緒にこうやって星を見ましょうね。」
「うん。もちろん。一緒に見ようね。」
微笑む主様は星より綺麗で。
ボクの目を奪っていく。
「これからも一緒です。主様。
 ボクはずっと、ここにいますからね。」

5/8/2024, 11:09:11 AM