「夏の気配」
急に目が覚めた
時計を見ると2時間早い
二度寝でもしようか、 無理だろう
起きる
3時の廊下は冷たい
昨日は土砂降りだったのに
雨音1つ聞こえない、車の音でさえ
歩く
トイレに着く
空いている小窓から香る
春じゃないし、梅雨じゃない
少し爽やかな、でも暑い夏の風が
吹く
リビングに入る
意味もなくスマホをつける
ページに梅雨の終わりが告げられる
暗い部屋で、唯一の明るい光をこの手で
消す
作業をする
いつもの時間になる
一息いれるコーヒーを淹れる
ふと、気がつくと、うるさくセミが
鳴いていた
6/28/2025, 2:39:35 PM