ミントチョコ

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チリリリリン

自転車のベルの音にハッと後ろを見ると幼馴染の彼の姿

自転車にまたがって私に笑いかけてた

「今帰り?」

「・・・うん」

二人でなんとなく並ぶ

でも中学に入ってからはほとんど話すことがなくなった私達

きまづい沈黙が続く

二人の住むマンションが近づいてくる

「・・・寒いよな」

ポツンと話す彼に、私は同意して頷いた

「今年一番の寒さってニュースでやってたよ」

「マジで?どうりで」

少しの沈黙の後、私はひやっと頬に冷たさを感じる

「・・・雪だよ!」

空から降り注ぐ白い塊に手をかざしてはしゃぐ私

彼と良く冬の寒い日にマンションの外を走り回った事を思い出していた

「子供みてー」

彼の苦笑に

「どーせっ」

フンッとすねてみせる私

そして二人で笑い合う

まるで昔に戻ったようだった

マンションのエントランスに着いた時、彼が照れくさそうに話した

「今度どっか遊びにいかない?映画でも」

「えっ?」

ドキッとする私

「あ、いや、あまり学校でも話さなくなったじゃん?久しぶりに話せたし、また游んだりしたいなって」

頭を掻きながら話す彼の言葉を聞いて、なぜが顔が赤くなるのを感じた

「い、いいけど?」

私の言葉に彼は嬉しそうに笑顔になった

「マジで?じゃあ、また映画の内容はラインするわ」

「あ、わかった・・・」

私は彼に返事をした後、二人でエレベーターに乗る

どうしてだろう

幼馴染の彼の隣がむずがゆく感じる

彼の笑顔を思い出すと、何だか胸騒ぎがする

私は自分の胸のざわつきに?マークを抱きながら彼とエレベーターを降りてバイバイした

12/20/2023, 11:37:56 AM