『未来への鍵』
また...またダメだった。
自分の夢を掴むためにアイドルになったのに、
テレビ番組として出演するとどうも上手く話せない。
正直もうダメかもしれない。
ここまで来たけど結局一般人より
少し顔が知れてる程度にしかなれなかった。
私の未来はここで閉じて残りの人生を
のんびり生きた方がいいのかもしれない...
みんなには申し訳ないけど...
そう考えアイドルグループのみんなに話した。
後輩が何か言いたげそうな顔をしているので聞いてみた。
すると後輩は涙を浮かべ
「私がここまでこれたのは皆さんや先輩のおかげです!
今度は私たちが先輩を支える番です!先輩の目指す未来のために私たちが力になります!」
可愛い後輩からの頼もしい言葉に私まで涙が流れる。
この子たちが私の未来への鍵...
この子達のためにも私がしっかりしないと...!
「ごめんなさい...私弱気になってた。私もっと頑張るね!」
私の夢はいつまにか私"たち"の夢へと変わっていた。
そう...みんなで未来を掴むんだ。
語り部シルヴァ
1/10/2025, 1:02:40 PM