ネジが外れたウサギ

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短い秋の始まりは遅く、終わりは早い。

紅葉が舞い散る夢の中で私は黒い猫になっていた。

さまざまな年齢の数種類の猫が

猫語を話して木の下で戯れる。

なぜか私にも分かる、その猫の言葉が。

全ての紅葉が舞い降りる前に私は彼らを誘った。

「一緒に踊りませんか?」


彼らと私は初対面なのに

猫同士には初対面の気まずさがないと見えて

私たちは紅葉という葉吹雪のなかで

猫の界隈で流行っている「グレーの招き猫」を

歌いながら踊った

10/5/2024, 2:24:06 AM