放課後の図書室で机に伏して寝ている
学年1モテる幼馴染。
「 寝てんの? 」
そう確認をとる。
これで寝ていない事が少女マンガだと有り得るが、
現実に限ってそれはないだろう。
色白で綺麗な肌が、この世の何よりも美しかった。
サラサラとした地毛の茶髪。
手で髪を撫でる様に耳にかけて、
寝ている幼馴染の唇に目を瞑って自分の口を近づけた。
〉図書室閉めますよ〜、
少し遠くの方から聞こえてくる先生の声。
その声でハッと我に返り離れる。
「 …ん、あれ、お前いたの、? 」
「 あー、うん…ついさっき来た 」
「 図書室もう閉まるって 」
「 うわ、まじか…寝すぎた、」
「 さっさと帰る準備しな、笑 」
「 そーする、」
俺はこいつにキスする権利はない。
こいつには付き合ってる人がいるから。
俺もノンケだったら、何か違ったんだろうか。
" 叶わない夢 "
3/18/2025, 5:29:01 AM