「ね、全部終わりにしよう、○○」
「は?どういうことだよ、△△」
「そのままの意味だよ。君も一緒に死ぬんだ!」
「な、なんで……なんで俺まで!!」
「大好きだから。君のことが大好きだから。僕たちは小さい頃からずっと一緒。小中高も。高校の時、君と恋人にれて本当に幸せだった。でも……でも僕の余命は残りわずかなんだよ!!」
「っ……まず刃物を下ろせ!ゆっくり話し合おう、な?」
「そうしたら君は逃げる!ひとりで消えるのは……怖いよ……僕のわがままなのは分かってる。でもこれが最期のお願い。ずっと一緒だよ、○○」
――翌日、○○と△△は、△△の部屋で二人抱き合って眠っていた。
片方は穏やかな顔をしており、もう片方は恐怖に怯えたような顔をしていた。
二人はずっと目覚めることはなかった。
〜終わりにしよう〜
7/15/2023, 6:27:05 PM