テーマ“すれ違い”
社会人になり、学生時代の友人たちと
疎遠になった。
皆が皆、土日祝休みってわけでは無いし
職種により、働く時間も異なる。
会おうねなんて言っても簡単に会えるわけではないと
そう思っていた。
仕事が終わり、ふと
街中を歩いていると
私を除いた、所謂いつメンだった人達と
すれ違った。
一瞬気不味そうな表情を浮かべたけれど
何もなかったかのように
彼女達は私の横を通り過ぎて行った。
例え、断るだろうと思っていても
誘ってほしかった。
誘う事すらせずに、ハブられていた事実を知り
挨拶さえされず
ああ、そうか
彼女たちにとって私は別に
【いつメン】でも何でも無かったのだと
ようやく気が付いた。
その後、弁明をするようなメッセージも何も届かなかったのが
きっと、つまりは、そういう事なのだろう。
彼女達のグループメッセージに
【ありがとう】とだけ残して
私はそのグループを抜けた。
彼女たちの連絡先を消して
そのグループメッセージのアプリも消した。
きっと、誰もそのグループメッセージは
既読しなかっただろうと予測する。
社会人になってから
ズレが生じたのではなく
元々、何も合って居なかったのだと
ようやく気がつけた。
あの日、すれ違わなければ
永遠に気がつけなかった。
私の勘違い、気付かせてくれて
ありがとう。
そして、永遠にさようなら。
貴女達と、すれ違っても
二度と話し掛けないし、話し掛けないでください。
ーBADENDー
10/19/2022, 7:31:50 PM