16サイのワタシ

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「月の満ち欠け」という理科の単元を思い出した。
太陽の位置と地球の位置も考慮し、
〇月の明け方は三日月が見えるだの、
地球は公転しているから日食が起こるだの
そんな話だった記憶がある。
といっても、月の満ち欠けを学んでいたのは約1年前の私である。
受験を前にして、
発展問題の比較的少ない理社国は1問も落としてはならないと
自分で自分に脅しをかけていたあの頃。
あんなに必死で勉強していたのに、
1年経つとすっかり忘れてしまう人間の脳と自分の記憶力の無さに
失望してしまう。

人というのはこういうものなのだろうか。
それとも、私が面倒な脳を持ち合わせてしまっただけなのだろうか。
前に書いたように、
必死で覚えた勉強の内容は1年すれば忘れてしまう。
覚えることは決して容易くなく、何度も繰り返し苦労したはずなのに。
しかし、自分の起こした恥ずべき出来事は、5年前のことですら覚えている。
その日の気温、空の色、友人の様子、そしてしまいにはその日の食事まで賢明に覚えてしまっているのである。
恥ずべき行動と言っても、本当に小さなことだ。
自分が呼ばれたと聞き間違え、起立してしまった。それも肘でつんつんされる程度のこと。
きっと数分後には私しか覚えていないだろうし、
誰も気に留めないような、あってもなくても変わらないこと。
わかっているのに気にしてしまう。
突然フラッシュバックして、恥ずかしくなってしまう。
ほら、今も。

1/10/2023, 3:41:17 AM