君の背中を追って、編入学試験をすることに決めた。
短大からの編入学試験だった、
先輩と後輩というポジションだった、
今思えば、1歳差でしかなくて、世間から見れば同級生のようなものなのに。まだ大学生時代、キャンパス時代だからこそ大いに勘違いできる。
君は、1年早くにこの短大を去った。
同じ大学の編入学試験に合格して、ここを去った。
私が短大2年をしていた頃、編入学先でキャンパスライフをしている。学部が違うのだから、キャンパス先も違う。同じ時間、同じ国にいるのに、その距離は物理的にも精神的にも距離がある。
でも、また会えるかも知れないという目標値でもあった。モチベーションでもあった。今のくだらない日常の通底に流れる井戸水のようだった。
時々記憶の地下に行って、冷たさが際立つ地下水を手で掬い、顔を洗った。シャッキリとなるような、あの頃の憧憬の味がする。
君の背中は、私の過去にある。
だから、私は編入学試験の勉強を頑張れる。
6/22/2025, 4:46:09 AM