祝う声が飛び交う食堂からひっそりと抜け出した私は明かりひとつない地下を歩く。手に持ったゆらりゆらりと揺れる手燭の炎が心もとない。
私は目当ての部屋に辿り着く。本来ならマナー的にノックをしないといけないけれど、このエリアは立入禁止だから私は黙ってドアノブを回す。
部屋の主はまるで私が来るのを分かっていたかのように一対一の席に座り、煙草を吹かしていた。
部屋の主は私に視線に送ると、不敵に笑う。
「やぁ、今日は何人殺したんだい?」
とんだ挨拶である。
「さぁ、五機は落としたから最低五人かな?」
それに答える私も私だけど。
ヘタクソな口笛で称賛した彼女は「流石、私だね」と私へと賛辞を送る。そんな彼女の後ろには透明な筒がある。筒の中にはどろどろのスライムみたいな液体に入った彼女そっくりの顔をした予備達が口に管を繋がれた状態で目を閉じている。パッと見だけで二十体は越えている。
彼女は私で、私は彼女だ。
私は目の前にいる彼女の遺伝子情報を元に作られた殺戮兵器なのだから。
12/23/2025, 11:24:05 AM