怖がり
影が伸びるたびに
胸の奥の小さな鈴が鳴る
チリン、と
誰にも聞こえない音で
夜道の風が頬を撫でると
世界の端がほどけてしまいそうで
足元を確かめるように
そっと歩幅を縮める
怖がりな私は
逃げているんじゃない
ただ、見えないものの気配を
誰よりも早く感じてしまうだけ
だから
灯りの下で息を整えながら
今日も思う
――怖がりでよかった
この心は、世界のささやきを
ちゃんと拾えるから
眞白あげは
3/16/2026, 10:48:24 AM