(小説になってます)
体育祭には必ずリレーに選ばれる
速読が得意で読解力は人並み以上
計算問題なら朝飯前
誰とでもすぐに打ち解ける
初めて恋人ができたのは幼稚園の頃
そんな風に自分を誇れる僕は欠点がある
体育祭の練習で一番に揉め事を起こすのは自分
読解力はあるのに暗記は苦手
計算は得意だけど、人の心理の計算はミスする
自分を嫌ってる人に対しては対抗心を見せて拒する
恋人ができても期間は長くて二年ほど
そんな不完全な僕に
優しく接してくれる女性がいた
結局は僕のわがままで彼女を傷つけ喧嘩してしまった
でも、彼女は仲直りしてくれて許してくれた
その日から僕は彼女のことを一番に思いやって接した
僕の懸命なところに彼女は応えてくれた
このままなら、ずっと続くと思っていた
悪い機会は突然訪れた
ある日、彼女からストーカーの相談を受けた
それからボディーガードを必死に努めた
ある夜。いつも通り彼女を家に送る時
ナイフを持った男が無言で向こうから走ってきた
彼女を守るため男と揉み合っているうちに
僕が男を刺してしまった
それから僕は人殺しとして生きる道へ進んだ
そして彼女は心を病み障害者の道へ進んでしまった
あの夜から僕は不完全どころか
何もかも未完成なゴミクズになってしまった
9/1/2024, 6:03:21 AM