るに

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スノードームにある
白い粉みたいな。
なんて言うんだろう。
雪みたいで
寒くて冷たくて
でも綺麗で、
大切にしたいって思う。
ああ、
寂しさ
それを言いたかった。
ぐちゃぐちゃに
適当に塗った絵の具が
全部計算されてたみたいに
綺麗な絵に変わっていく姿。
それは私にはできないことだった。
魔法みたいに
絵を綺麗に魅せることなんか。
想像は固くて
広い考えが思い浮かばない。
だからずっと
練習してた。
どう言えばいいのか、
どう想像すれば
硬い頭を破って
白い鳩が飛び散って
世界を超えていけるのか。
歩いて、歩いて
走って
立ち止まって
下を見て
空を見て
また歩き出して。
何か足りない私でも
それが私なんだって
言えるように。
でも
ねえ、私もう歩きたくない。
しゃがんで
歩こうとして
でも足が動かなくて
下を見て
もうここしかないのかもって
縋り付いた地面は冷たくて
寂しさみたいだった。
私には目の前にいる人が
なんで泣いてるのかわからないし、
理由を聞こうとしたら
周りにとめられる。
「やらない善よりやる偽善」なんて
私いつまで
偽善擬きなんだろうって。
善にも偽善にも入れなくて
中途半端で
でも足を引き止めてあげたくて。
どう言えばいいんだろう。
また絵の具の色を間違えたらどうしよう。
"Good Midnight!"
不安だらけの中で
1つでもいいから
想像で世界を変えて
アンテナみたいに
飲み込むんじゃなくて
テレパシーみたいに
言葉が無くてもいいから
もう一度
絵の具を塗り直そうと。

12/19/2024, 4:09:24 PM