とある恋人たちの日常。

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 居間でぼんやりと飲みものを飲んでいると、庭から楽しそうな声が響き渡った。
 声に導かれて視線を送ると、窓から見えたのは恋人と幼子だった。
 
 幼子は知り合いの子で、どうしても手が離せない知り合い夫婦の代わりに俺たちが面倒を見ていた。
 
 幼子が、両手を広げた恋人に向けてよちよち歩いては彼女の胸に飛び込んでいる。
 
 彼女の口元が、「よくできました!」と抱きしめている姿がとても微笑ましくて。
 
 いいな、あの姿。
 
 まだ恋人……けれど、いつか。
 この景色を家族として見たいな。なんて思ってしまった。
 
 
 
おわり
 
 
 
一三二、窓から見える景色

9/25/2024, 11:38:05 AM