焦がれるように惹かれ、
だが二度と叶うことはなく、
なおも貴方は思いを募らせる。
彼女に触れて溶けゆく心を、
いかに内に秘めようとしても、
かすかに綻んで手を取り合い、
奪われるがままついていくことを。
天藍の空が広がる草原で君たちは、
童心にかえって彼方へと舞い進む。
やがて額を合わせ、囁き合い、
日が眠るまでのひとときを長く思えたであろう。
一度も唇を重ねることはなく、
吸い込まれるがままに見つめ合う。
その狭間にできた、決して叶わないもの。
貴方は夢から覚めた頃には、
その答えをすでに知っている。
言葉にせずとも、その形がどのようなものかを知っている。
だからこそ貴方は密かに希う。
この身も心も沈んでも構わない。
彼女にまた会えるのなら、
何か一つ、手放してしまっても構わない。
どうかもう一度、もう一度あの時に戻しておくれ。
あの続きをどうか、私を二度と目覚めさせないようにしておくれ。
どうか、どうか。
私を落としてくれ。
【あの夢のつづきを】
***
あけおめことよろ。
マイペースに書いてくヨ。
1/13/2025, 3:25:52 AM