ビートたけしが明かす被災地への思い ...
〝 被災地に笑いを ... なんて戯れ言だ ... 震災のたびに芸人の無力さを感じるよ。地震が起きた時オイラは家にいたんだけど揺れはまったく感じなかった。だからテレビのニュースを見て本当にビックリしたよ。特に津波が5メートルなんてテロップが出ていたからどうしても10年前の東日本大震災のことがフラッシュバックした。きっとそういう人は多かったんじゃないかな。こういう時オイラたち「芸人」という職業は本当に無力だと感じる。今も土砂崩れのなかで行方不明になっている人がいる。普段はバラエティ番組ばかりのテレビ局もしばらくは余震が起きればすぐに速報ニュースに切り替わるだろう。東日本大震災があった後この「ポスト」の連載で同じような話をしたけどさ。「被災地に笑いを」なんて戯れ言だよ。普段通りに仕事をして安心して眠れる場所があってしっかりメシが食える。それが揃ってヒトは初めて心から笑えるワケでさ。オイラたちにできることがあるとしたら、それは震災が落ち着いた後だろうね。悲しみはすぐには消えないだろうけどそれを乗り越えようって時にもしかしたら「笑い」が役に立つことがあるかもしれない。とにかく今は早くそんな日が来ることを祈ってるよ。〟
この記事を拝見して気持を押されるところがあって ...
人を笑わせる事を本職としているお笑い芸人さん等なんだけど ... ちょっと憶い出してみて ... 人を、笑わせ続ける ... 昔、たけしさんはこういう話もしてた ...
〝 映画を撮りたかった。シリアスな映画を。この世界で最もシリアスな瞬間とは、なにか面白い事に触れて、見聞きして、笑って笑って笑い尽くした直後 ... その笑い疲れた直後 ... この一瞬、この瞬間こそ、この世界の中に存在する最もシリアスな瞬間であるから、だから自分は先ずお笑いを極めようと思った .... 。〟
お笑い芸人がこんな時、お笑い芸人になろうと決意する迄の自分 ... 寸前の自分の記憶を甦らせて ... お笑い芸人としてではなく、悲しい、真っ暗な記憶に包み込まれてた中から乗り越えて来た自分を甦らせてアクションすれば、その時のお笑い芸人は百人力なのかも知れないと ... そんな事を思いました ....... 。
1/15/2024, 11:36:46 PM