プロセカ二次創作?書くひと

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明日世界が終わるなら⋯⋯ 咲希瑞

明日世界が終わるなら?と問うたら、多くの人は「1日を満喫する」「好きな人と最後までいる」などと答えることだろう。
アタシも大切な人に聞いてみたんだ

「明日世界が終わるなら?」
淡い桜色のサイドテールの頭が、斜めに傾く。
咲希の大切な人――瑞希は「うーん」と人差し指を口元にあてながら、考え込んだ。
そして、
「それじゃあ、咲希ちゃんはどうしたいの?」
と逆に質問を投げかけてきた。
「えっと、アタシはいっちゃんたちと、お兄ちゃんと、それから瑞希ちゃんと一緒にいたいっておもう!」
咲希は、いつもと変わらず、飾らない笑顔で答える。
本当に⋯世界が終わるというのに、眩しい笑顔だ。
「そっか⋯」
瑞希は、少しの間考えると、こう口にした。
「ボクは⋯ボクのままでいる、かな」
「⋯え?」
思いがけないことを耳にした咲希は、少し驚く。
瑞希は、咲希ではなくて、外の世界を見つめていた。
空は雲一つない、ミントグリーン色だった。
「せっかくボクが自信を持てた、この世界に⋯恩返し?みたいなのをしたくてさあ」
瑞希はそこまで言うと、「いや、サークルのみんなにもだけどねもちろん」と付け加える。
「ボクはこんなになったんだよ。みんなのおかげでこんなに変われたよってね」
咲希は言葉が出てこなくなり、ただ、瑞希を見つめる。
瑞希は、視線を外の世界から、咲希に移すと、しっかりと言う。
「だから⋯その時には、咲希ちゃん。君が居てくれるかな?」
咲希は、瑞希を改めて見つめる。
瑞希は、柔らかく、穏やかな笑みをうかべていた。
「もちろんだよ」
咲希は、瑞希――大切な恋人の手をしっかりと握った。

5/6/2026, 12:32:02 PM