君を照らす月。
僕は月だ。
光輝けない。
光がないと輝けない。
貴方が居ないと輝けない。
そんなダメ人間なんだ。
だから、君を照らす。
など、
烏滸がましいにも程がある。
だけれど僕だって、人間なのだ。
ただ君と対極に。
対等に、大切に。
隣に居てくれたなら、それでいい。
隣に居て欲しい存在なのなら。
それだけで、嬉しい。
ふと、空を見上げたら。
月が、そんなことを思ってそうだと思った。
淡い暗闇の夜を照らす一筋の光は。
どこから来るものなのだろうか。
そこでいつまでも、光を求めていればいい。
と思うのは、非情なのだろうか。
月と名乗り、人間と名乗る。
まるで、私のようだ。
月が、お前が、照らすのは。
この私だけなのに。
君を、私を、お前を、光を、太陽を、
照らす、月は。
いつからか
11/16/2025, 10:25:15 AM