光る苔

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(これが始まり)
あるところに、名もない青年がいました。
青年は、いつも空を見ながらじっと何かを考えていて、何かを書き起こしていました。
村の人達は彼のことを学者さんと呼び、たまに彼と他愛もない話をしていました。

(そして続き)
ある日、学者さんはふと思い出したかのように空をみるのを辞めました。
周りをキョロキョロと見渡し、何かを書いています。
しかし、空はいつも通り青く、学者さんの周りにもぼうぼうに伸びた草しかありません。
けれど、学者さんにはいつもとは何か違うきっかけがあったようでした。

(まだ続く)
次の日、学者さんは家にいました。
いつものように空は見ないで、子難しそうな本を読んでいました。
村の人達は、いつものところに学者さんが居ないので少しだけ騒動になりました。
その頃も、何か物理か数学か分からない本を読みながら色々と紙にメモをしていました。

(これが最後)
夜になり、結局一日中学者さんは本を読んでいました。
最後の本を閉じると、家を出てどこかに向かっていきました。
しかし、人も少ない村ですから学者さんはくらい夜に紛れて見えなくなってしまいました。












































(まだ続けるつもり?)
くらい夜の中では、学者さんがどこにいるかは分かりません。
そして、暗い以外に言う言葉もないので、説明もできません。
(そろそろ見るのをやめろ)
学者さんは何をしているのでしょうか。
村の人は(村の人なんて居ない)
学者さんは(辞めろ放っておいてくれ)

学者さんは、くらい夜に紛れて(終わらせようとするな)
居なくな(居なくなっていない。)
その日から、学者さんは誰も(俺を消そうとするな)


(やめろ。終わらせるな。)
(放って置いてくれ。)
(完成させるな)
(この世界は、終わらせ)もう、


めんどくさくなりました。
(やめろ)
誰もいない物語を書く必要はない。
(未完成のままでいい)
それならば、
(読むな。書くな。消すな。終わらせるな。)



(俺は、君たちの言う学者さんはまだここに)
居なくなりました。


誰も、村の人たちも、学者さんも、青い空も、生い茂っていた草も。

無くなりました。







何も無い話。
ならば、これ以上語る必要は無い。


では。


この話はこれで終わり。

5/28/2025, 8:04:51 AM