この世には未だ正解は無い。しかし、結論は在る。人生に於ける一切の契約は余すことなく無責任なものだが、それはこの世界それ自体の放任主義に由来するものであり、体の良い楽観主義が幅を利かせる理由でもある。人が意味もなく産まれ、意味もなく悲しむのは、事実、主君の罪業を肩代わりしているがためである。これに関して、楽観的であるということは、時に痛罵の良質な糧になることをも許容するが──しかし。無知ほど高貴な知能を、私は他に知らない。
9/16/2025, 1:48:07 PM