今日はかなり寒い
雪が降る事が期待できそうだ
そう思いながら空を見上げる
分厚い濃い灰色の雲が
空一面に広がり
空が低い
夜になってやっと雪が降ってきた
辺り一面が白くなり
誰も歩いてない所を
わーい雪だー叫びながら
キュッキュッと音を立てて
歩く事の楽しさ
お爺ちゃんがお椀を持ってきて
車に降り積もった雪の上っ面を取り
砂糖をかけて食べる
かき氷みたいだね
私も恐る恐る一口食べる
皆が寝静まる頃
窓を開けて雪を眺める
外は静まり返り
しんしん しんしん
国語の教科書に出てくる擬音語が
頭の中に響き
明日の朝には溶けて
この世界はなくなってるんだろうな
寂しい気持ちになる
私の住む地域は
滅多に雪が降らない
天気予報で雪の予報
でも降らない事が多い
子供の頃
雪が降るのを待っていた
だから…
肌感覚や視覚
雪が降る条件
自然とデータを
自分なりに分析してた
今思い出すと
子供の頃の私って
無邪気で可愛いな
好きな事に
好奇心旺盛だったんだって
今からでも遅くないよって
教えられるんだ
[ #46. 雪を待つ ]
12/15/2023, 10:55:05 PM