めい

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待ってて」


ハルちゃんがエプロンひろげてそう言います
首は仰いて空を凝視する

「待っててね、もうすぐです。春が落ちてきます。」

「ハルちゃんが落ちてくるの?」

「空にね、ハルが落ちてゆくからね、そしたらあったかい方の春が空から落っこちてきます。」

「その広げたエプロンの中に?」

ハルちゃんは頷いて、

「この広げたエプロンの中にあったかい春が落ちてきます。そしたら冬は終わり」

不意に高い鳴き声がして小鳥が低空を横切り、赤い木の実をポトリとハルちゃんのエプロンに落とした。

私はハルちゃんが空に落ちていかないように咄嗟にブラウスの端を掴んでハルちゃんを抱き止めた。

2/14/2026, 5:40:14 AM