題 永遠の花束
あなたに貰った花束、まだ私のそばにあるよ。
捨てられないでいる。
貰った時嬉しすぎて押し花にしてしまったから。
その栞をいつも持ち歩いてる。
ふと読みかけの本を開いた時、その花が目に入ると切なくなる。
いつも私に花束をプレゼントしてくれたあなた。
バラなんて、何十本ももらっても困るのに。
だけど、嬉しかった。
あなたがくれる気持ちが嬉しくて、私が笑顔になるとあなたもとっても嬉しそうな顔してくれるから。
だから、私の記憶の中のあなたは花束を抱えて満面の幸福そうな笑顔なんだ。
私の頭の中には永遠に色褪せない花束が消えないでいる。
そして、あなたから貰った栞がその記憶をいつも甦らせる。
昨日起こったことのように。
悲しいお別れの果てにあなたともう会えなくても。
あの鮮やかな記憶が、私にちょっぴりの切なさと微かな甘い感情を思い起こさせるんだ。
まるで淡い初恋のように。
もう色褪せてセピア色になってしまったとしても。
2/4/2025, 1:15:12 PM