硝子の星空に閉じ籠り、永遠を希う
徒労であると知りながら
明日など来なければ良いと、頭を抱えて叫んでいた
責め苛むような耳鳴りも
扉を叩く彫像と、隙間から駆け込む凍て付く風も
全て、全て、掻き消してしまいまくて
膨張する宙の片隅へ紛れて消えたくて
筆が折れるまで綴った荒削りの終末は
結局、柔い肌を傷付けるばかり
血の滲む掌を眺めて、幼い私は絶望を知った
雷霆が告げる
この胸の鼓動が続く限り、幾度の夜を越えても
そしていつか、物言わぬ骨に成り果てようと
一度芽生えた影は私の中で待ち続けるだろう
跡形も無く砕けてしまう終末
天と地が翻る酷寒の季節を
それでも、今は不思議と怖くないのだ
耳を澄まさずともあなたは鳴り響く
私に届くよう、奮い立つ一閃を放って
それは虚空を切り裂いて訪れた出逢い
私が初めて心から求めた永遠
あなたを離さない
例え底無しの闇へ連れて行くことになろうとも
重なる手は雪解けの朝
ただ一言交わすこともなく、互いの瞳に落ちていく
(ただ君だけ)
5/12/2025, 11:29:33 AM