泡藤こもん

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身近にあるものは、ずっとそのままであると思ってた。
好きなお菓子はずっと買えるし、好きなジュースは大人になっても飲める。
それが幻想だと気付いたのが大人になった時だった。
「え、それにするの?子供っぽくない?」
「朝食べなかったんだよね〜。あとSNS、たまには更新しよっかなって思って」
色々に理由を付けながら、運ばれてきたストロベリーパフェを手早く撮影して、スプーンを持ち上げた。
理由が何であっても、自分が喜べる結果が一番!そう胸を張りながら、甘いクリームの味に口角がにやにや上がっていく。
対面からの冷ややかな視線に、ちょっとだけ優越感を覚えながら。

7/13/2023, 5:28:01 AM