姉ちゃんがしんだ。まだ14歳だったのに。
メンタルが弱っていて、最近はずっと寝たきりだったけれど。
でも、元気だった時の姉ちゃんも知っている。
明るくてハキハキしてて、小学校の時は頼れる自慢の姉ちゃんだった。
運動会の時に転んで怪我をした時は、生徒席から走って助けにきて一緒に救護エリアについてきてくれたり。面倒見の良い優しい姉ちゃんだった。
変わったのは中学に上がって部活を始めてから。その持ち前のリーダーシップが仇となって目をつけられていじめられていたらしい。
どうして姉ちゃんがそんなくだらない理由でターゲットにされなきゃ行けなかったんだ。
一緒にかけっこして遊んでた時も、終わりの見えない他愛のない会話をしていた時も、ずーっと姉ちゃんは笑っていた。
棺の中の姉ちゃんも、笑っていた。
どうして、笑ってられるんだ。
もうそっちには僕らはいないよ? なのに、こっちよりもそっちの方がよかったの?
どうして、置いていってしまったの。こっちの僕らはちっとも笑顔になんかなれないよ……。
【どうして】
※昨日のお題【夢をみてたい】の後日
1/14/2023, 11:47:41 AM