『百舌鳥』
3月10日
僕が恋慕い憧れ焦がれるせーちゃんは僕のことが好き、僕もせーちゃんのことが大好き
僕たちは相思相愛で誰も僕たちの仲は引き裂けない。お母さんもお父さんも先生もクラスの人もせーちゃんの従兄弟だって引き裂けない
僕たちは永遠に一緒、ずっとずっと一緒、死んじゃても生まれ変わってもずっと一緒
4月16日
せーちゃんはよく僕に話してくれるせーちゃんの秘密を僕にだけ話してくれる、嬉しい。
なんだか心がきゅうきゅうする
5月5日
大好き!大好き!せーちゃん大好き!せーちゃんは僕を見てくれる、僕を優しく抱きしめてくれる、僕の名前を言って優しく笑いかけてくれる、僕を守ってくれる、そして何より僕を好きでいてくれる。
こんなにも汚くてドロドロの僕を綺麗な物のように扱ってくれる。道具ではなくおもちゃではなく1人の人間としてくれる、大好きせーちゃん
9月29日
愛されたい、愛されたい、誰よりも誰よりも愛されたい、お母さんもお父さんも先生もクラスの人たちもみんな僕を好きでいてくれたらいいのに、、、
せーちゃんがクラスの人から告白をされていた。
せーちゃんのことがずっと好きだと言う彼は以前は僕のお友達だった人だ
11月23日
体が大きくなるにつれ心がだんだん黒くなる、せーちゃんを知るたびにせーちゃんを好きになり、せーちゃんと僕の違いを見てしまう
12月11日
せーちゃんのことが好きなのに大好きなのにせーちゃんが綺麗すぎて嫉妬して避けてしまう自分が嫌だ、変わろう、、、せーちゃんと並びあえるよう、綺麗な自分になれるよう
1月2日
嬉しい!初めてせーちゃん以外の人とおしゃべりをした、緊張して声が上擦って変な声が出てしまったけど、なんとか最後まで話せた。明日は一緒に帰ろうと言ってくれた。これでやっと一歩を踏み出せた気がする、せーちゃんも喜んでくれるかな?
6月7日
あぁ、滑稽だった狡猾だった。僕のことを本当に好きな人など誰もいなかった
変わろうとした変わろうと努力をした、努力をした結果、みんなが愛してくれた僕を見てくれた僕を受け入れてくれたと思い上がった。違った、全部、勘違いだった。ただ好奇心から憐れみからくる感情だった、誰一人、僕を見ていなかった
8月1日
悔しい苦しい僕がこんなにボロボロになっているのにせーちゃんは昔と変わらず綺麗で美しくて強くてみんなに好かれている、愛されている、羨ましい妬ましい、せーちゃん
10月9日
‥勝った!勝った!!せーちゃんに勝った!!!
勉強も運動も容姿や家柄、人望、僕が持っている全てを出してもせーちゃんに届かなかったのに、やっと手が届きそうだった
せーちゃんが持っていないもの、せーちゃんが欲しいもの、せーちゃんが大切にしてるもの、、、それは僕だ
可笑しい、可笑しい、おかしい。
わけがわからないよ、どうして?
あげない、あげない、あげない、せーちゃんに僕なんかあげるものか
2月14日
せーちゃん、せーちゃん、目覚まして。
僕は君がいないと、、、ごめんなさいせーちゃん
1/22/2025, 2:21:07 AM