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【0からの】

「ゼロイチができるなんて凄いね」とよく言われる。何もないところから何かを創造することだ。
描画、作曲、設計、創作など。
きっとわたしはそういう作業が得意なのだろう。
だけど1から10に、10から100にすることの方が何倍も難しいことだとわたしは思う。
1を損なわずに何倍にもしていくのだ。人の目を引くにはその力が必要だ。
ただ作りだすなんて、小さい子でもできる。
例えば泥だんご。泥さえあれば丸くすることはできる。それをいかに大きく、綺麗に、価値のあるもののように見せるかは創造力よりも応用力が必要なのだ。
わたしは泥だんごを作ることはできる。
だけど、価値のある泥だんごの作り方がわからない。わたしが作った泥だんごを価値のあるものに見せられる人にお願いするしかない。付加価値をつけるのが上手な人に。
例えば言葉があるだろう。「この泥だんごは、世界で1番大きい川の泥を使ったものです」
例えば知恵があるだろう。「この泥には沢山の栄養素が含まれています」

考え方を少し変えると、何を0とするか、ではないだろうか。
何もない泥だけの状態を0とする。
泥だんごの状態を0とする。

みんなゼロイチをやっているのだ。
0からのスタートは決して無の0ではないのだ。

2/21/2023, 5:55:08 PM