作品61 花の香りと共に
そんな急に花なんて洒落たもの渡されたって、反応に困りますよ。えーと、とりあえずありがとうございます?でいいですか。ワーウレシー。
え?匂い?
あー……すごくいい香りです。
なにこれなんて名前の花?……分かる訳ありませんよ。あたしゃ花なんてたんぽぽと桜ぐらいしか知りません。
かすみ草?
……聞いたことはあるんですが、名前通りの見た目ですね。付けた人はなんて安直な人なんだ。あ、いえ、すごく素敵だと思いますよ!ほら、他の花といっしょにしたら引き立て役になりそうで!
……すみません、正直地味な花だと思いました。
匂い?さっきも言ったじゃないですが。とてもいい香りだと思いますよ。甘くていい匂いです。
……違う?違うって何が?
……臭い?
こんなちっちゃくて可愛らしくて無害そうな花が?臭い?何言ってるんですか。そんなわけ無いでしょ。
……本当に?嘘じゃなくて……?
うっわまじかよ今回も外れかよ!花といえばいい匂いに決まってるでしょ!しかもこいつめっちゃあおってくるし。
ったく、お前って、まじでくそやろ……。あー、あなたって人はほんっと、良い趣味してますよね。いえ何も言ってません。その拳をしまってください。
それで?どうして急に花なんて渡してきたんですか?嗅覚がちゃんと機能していない人に。嫌味ですか?あなたらしいですよね。
花屋さんでいいにおいのする花があったからそのブーケを頼んだら、なぜかそんなに好きじゃない花もついてきて、いい匂いする花の香りと一緒に臭いのがあるの嫌だからついでだし押し付けたって……。クソ野郎だな。あ、ごめんごめんごめん冗談だって冗談。おいまてまて殴るのはやめ
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嗅覚障害者による、とある日の匂い当てゲーム
剽軽な口調のキャラを書きたかっただけなのに、面倒くさくなって台詞だけのやつになりました。一番読みたくないタイプの書き方。
投げやりになったんで題名に全然沿ってません。
ま、いっか。
3/16/2025, 1:58:00 PM