題名『雨の反射光は赤や黄色や青やらと』
ある雨の日だった。旅行からの帰り道に渋滞に引っ掛かってしまい、退屈でゆっくりと時間が流れていく中、私は車の窓ガラスに雨水が伝っていく様子を見つめていた。
夜色の空を伝う透明な水、その言い方は不思議なようで不思議では無いのかもしれないけれど綺麗事のように花が咲くのを花弁が心開くなんて言う人より、よほど現実的だろう。まぁどうでもいいか
そんな哲学とも言えない事を想いながら、結露で曇った窓に指を走らせる。指が通った所から外の光が見える、信号の灯火だ。
赤や黄色や青やらと、忙しく点灯しあたりを色に染める。今日は雨だからか、車が多いからか、いつも以上に色が飛び散ったように光っていた。
それはたかが光だった。それなのにテーマパークのあちらこちらの光のような、花火に飛び散った光のような、どこかの明るい市場のような、様々な解釈ができた。また赤や黄色や青などの信号の灯火光が雨粒に集まって色を示す
たかがの水もたかがの花も、使い方や言い方が変われば不思議なんて関係無く、美しく綺麗に感じれるものなのかも知れない
信号の灯火で、思い知らさせるとは思わなかった。
また1台、車が進み自分もアクセルを踏み車を進ませた。ほんの一瞬、車の屋根にあたる雨音が少し軽くなった気がする。
11/7/2025, 11:37:01 PM