ひいらぎ紅茶

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いつも元気な君がこちらに気づいて走ってくる。
近くに来て「なにしてるの?」と聞いてきた。
ただ目があっただけなんだけど、と思ったけど「今日も可愛いね」と伝えたらとても笑顔になった。
遠くで音がしたからその音の方に意識をむけた。
目を開けるとカーテンの隙間から日が差し込んでいて、眩しいと思いつつ目覚ましを止めた。
「あぁ、そうだよな、夢だよな」と心底後悔した。可愛い笑顔も嫌そうな顔も、全力で駆け寄ってきてくれる足も、走る時耳がぱたぱた動くのも、近くでもう見れない。
人間より寿命が短いのは仕方ないけれど、それでももっと一緒にいたかった。
夢に突然出てきて、またいなくなってしまった君が、今でも大好きだよ。

8/29/2024, 5:49:10 AM