霜降る朝、レインコートに繋げた熊よけの鈴が鳴り響く。
"クマさんはどこにいるの?ボクはここだよ"
藪の中や空き家の方をキョロキョロ見渡す。伐採された柿の木が横たわっていた。
"勿体無いなー。どうせなら熊さんに柿をお腹いっぱい食べてもらえばいいのに"
昨日はなかった電気柵が設置されていた。
"絵本の熊さんはいつもニコニコしててふわふわの毛皮で抱きしめてくれるのに。どうして仲良くできないの?"
熊さんに会えないかなと淡い好奇心で探索する。
題『霜降る朝』
11/28/2025, 7:05:43 PM