ミントチョコ

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題 1年後

私には分からない、この恋の行方がどうなるかなんて。
あいまいな関係が続いてる。

普通に話してるけど、男友達なんて、友達なのかな?
男女の友情なんて成立するのかな。

話せば話す程切なくて。

もう友達なんてやめたい。

でも・・・関われなくなるのは辛い。
どう思われてるのか分からない。

「テストどうだった?」

あなたの優しい声。

「うん、まぁまぁだったかな!ミキトは?」

「オレ、今回はだめだったかも。まぁまぁか、じゃあいい点数取れるかもな」

「うん、そうだね」

あなたが隣に並んでくれるだけで、嬉しい、ドキドキする。
あなたと会話できるだけで嬉しい。

言葉を交わせるなら、内容なんてなんでもいいから。

「もう帰るの?」

とミキト。

「うん、先生に部活のことで話があって。今日は部活ないから、教室帰って家帰るよ。ミキトも・・・?」

カバンを持ってるミキトを見て問いかけると、ミキトは頷いた。

「うん、オレももう帰るとこ。一緒に帰るか?」

そのセリフにドキッとする。

「あ、うん」

すぐに即答する。

「分かった、下駄箱んとこで待ってるから」

「じゃあ、カバン取ってくるね」

ミキトが頷く。

私はウキウキとカバンを取りに階段を上がる。

ミキトからしたら大したことないのかも。

ただの女友達と帰宅するだけだ。
でも、私にとっては凄く意味のあることで。

凄く凄く嬉しかった。

ミキトからどう思われているか知りたい。

ねぇ、このままいつまでこの関係は続くのかな。

1年後、私たちの関係は少しは変わってる?

このままの関係でいるのが、私は辛いよ・・・。

私はミキトと恋人になりたいから。

でも告白する勇気なんてないくせに。

だから、何も言わずにただ、ミキトの横にいるだけなんだ・・・。
それがいいことだなんて思ってないけど・・・。

どうしていいか分からないから。

もし1年後勇気を出したら。
少しは関係が変わるかな。

私は未来に想いを馳せる。
もしも少しでも関係が変わるなら、私は・・・頑張れるかな。

私は自分に改めて問いかける。

そして、カバンを取って頷く。

・・・頑張りたい
諦められないから。

そして、今度ミキトをどこか遊びに誘おうと決意したのだった。

6/25/2024, 8:55:07 AM