振り返れば、人生ところにより雨。
土砂降りや雷雨、暴風雨の日もあった。
だけど、雨を凌ぐ傘は持ってたし、時には雨宿りする軒下だってあった。
それは誰かが用意してくれたものだったり、自分で工夫して作り上げたものだったり。
軒下でじっと雨宿りしていると、次第に雨はやみ、どんよりとした雲の隙間から、太陽の光が差し込んでくる。
必ずその時は来る。
明けない夜はないし、上がらない雨はない。
たとえ六月の梅雨のように降り続いたとしても。
もしも傘が壊れてびしょ濡れになったとしても、その体さえもいつかは乾いて、やり直せる時が来る。
乾かすためのストーブや着替えだってある。
だから恐れずに、雨の中に飛び込んだっていい。
そしたら、雨に濡れて震えている子犬を助けられるかもしれない。
雨の日は、雨音に耳を澄ませたり、水たまりを跳んでみたり。
晴れた日には出来ない楽しみ方がある。
世界のどこかに咲いているスケルトンフラワーの透明な姿を見ることだって出来るかもしれない。
サンカヨウ、別名スケルトンフラワーの花言葉は、「幸せ」。
雨降って、地固まる。
ところにより降る雨はいつだって、恵みの雨となる可能性を秘めている。
3/25/2024, 1:20:22 AM