星月夜

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「お疲れ様です。先週頼まれてた資料、ここ置いときますね!」
軽く茶色がかったふわふわの天然パーマが近づいてきて、カサリと音を立てて紙の束を置くとまた遠ざかっていった。
本当はもう少し気の利いた返事を返すのが正解なのだろうが、この口はいつも気持ちとは正反対のことを言う。
「ああ。」
ありがとうさえも言うことができた試しはない。
もっと、君と話がしたいのに。

3/1/2024, 7:05:43 PM