ずっと名前を考えていた。
君と出逢った場所にいるときの自分の名前を。
本当の名前、いつも使っているものでもよかったけれど
君は違うでしょう。
君が違うのなら、自分も違うものがよかった。
正しいことも正しくないことも君とお揃いがいい。
柊月(ひづき)にする。
君が呼んでくれる名前と、月。
初めて君と見た満月が綺麗だったから。月を見るたびに
あの日の夜を思い出すから。
思い出す口実を増やしたかったのだと思う。
それくらい、あの夜は特別だった。
いつかそれを言葉にして、文にして、君に届けたい。
2/8/2025, 1:45:10 PM