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「放課後」

放課後一緒に帰ろう。

君に勇気を出して、そう言った。

内気でいつも言いたいことが言えない僕に勇気を君がくれた。

今日は放課後のことで頭がいっぱいだった。

放課後になり下駄箱に行くと君が待っていた。

おまたせ。と僕が言うと遅いよーと君は怒っていた。

ごめんね。と僕が言うと君はしょうがないなーと僕に言った。

可愛い君の姿に僕は思わず笑みがこぼれた。

帰ろっか。と君が言う。

ずっと君に伝えたい言葉があったのになかなか言えない僕は自分に嫌気がさす。

ねぇ、君はよく誰かと帰るの?と君が僕に聞いた。

ううん、そんなことないよ。と僕は答えた。

君には彼女とか居ないの?と続けて君が聞く。

居ないよ、と僕が言うと君はじゃあ、好きな人は?と聞いた。

そういう君は?と僕は聞いた。

私はね、居るよ。という君。

僕も居るよと伝えた。

私はね、ずっと好きなんだ。という君に僕は何も言えなかった。

いつまで待てばいいのかな。と君は言う。

ねぇ、ちょっといい?と僕は言った。

何?という君に僕はずっと君が好きだった。と伝えた。

やっとか。という君に僕はえっ?という言葉が出た。

ずっと待ってたよ。私も好きだよ。と君が言った。

これが僕の今の彼女との甘い放課後の思い出。

10/12/2024, 12:36:34 PM