ヨルガオ(短編小説)

Open App

「変わったな…ここも」

5年ぶりに、実家に帰ってきた。

実家の周辺は昔の面影など無く

新しいお店、空き地に変わっていた。

「……ここって」

ふと、ある空き地の前で、立ち止まる。

懐かしい。この道は覚えてる。よく通ったな。

「……あいつの家、無くなってるな」

中学の頃、どことなく気になっていた女の子の家。

別々の高校に進学してから、話さなくなった。

街で見かける事もあったが、なんだか気まずかった。

「………。」

今でもこの想いは変わらない。

もう一度会えたら…………。

なんて、ありっこないのに。


ー街ー

6/11/2023, 10:45:15 AM