『久しぶりにあの山へ』
勢いよくカーテンを開ける。空高く登っている太陽が部屋の中を照らした。窓ではてるてる坊主がにっこりと笑っていた。
「ほら起きて!もう朝だよ!」
ベッドで寝ている彼の体を揺らす。彼は唸りながらも目を開けた。
「んん…なんだよ……」
「ピクニック!ピクニック行こうよ!あの山に!」
あの山というのは、小さい頃からよく行った山のことだった。小さい頃はよく親に連れて行って貰ったが、大人になってからは久しく行ってなかった。
私の言葉を聞いた彼が嫌そうに眉を寄せた。
「はぁ?今日?嫌だよ、疲れるし…」
「えー!そんなこと言わずにさ!ね、お願い!」
「帰りは私が運転するから!」という言葉も付け足すと、彼は渋々といった感じで了承してくれた。やったー!と喜ぶ私に彼はふっと笑った。
「あのこくわの実また撮ってね!」
「はいはい」
【快晴】
4/13/2026, 4:53:34 PM