【春風のなかで】
少しずつ色づいていく街で
思いにふけながら浮かんだ言葉を
今日はどんなふうに君へ伝えようかな
待ち合わせ時計を気にして待つ顔は
僕には女神にしか見えなくてさ
けど顔を合わせたらきっと愛らしい
女の子になるんだろうな
手を繋いでお決まりの見なれた道で
不意にささやいたやわらかな風のなか
楽しそうに話す君を見て
初めて奇跡なんて曖昧な言葉に感謝したよ
愛してるなんてまだ自信を持って言えないけど
こんな時が続くように春風のなか願った
嘘一つない青空にひとひらのサクラが舞う
まるで初めて君を見つけたときのように
嬉しくて心が弾んで走った
君は驚いてどうしたの?って笑って
振り返り見た君の笑顔は
青空よりも素敵な天使のようだよ
日の落ちる坂道で
二人の影が離れないように
寄り添いながら夜を待つ
暗闇のなかへ溶け込む影を見てから
またねって手を振る
長い夜も君のことを考えれば
あっという間に過ぎていくよ
朝の光がカーテンを照らして
最初に浮かぶ君の顔
今日はどんなのふうに気持ち伝えようかな
待ち合わせ時計を気にして君を待つ
春風のなかで
4/11/2025, 9:36:35 AM