新幹線で3時間、車で8時間。ここで暮らす私と、私が生まれて育った場所の距離。考え方のクセやら、人間関係への基本姿勢やら、価値観とか信念とかいう私のパーソナリティの根本ができた場所で、最近は、人生の全てが結局そこにあるような気がしている。いまだにその、遠い空のあの町に自分が暮らしているかのように、それか、あの町で暮らしていた自分が今を生きているかのように思う。
いわゆる大学デビューというやつで、恥ずかしくて耐えがたい私を断ち切れたと思ったときに、それまでの自分が剥離して、それがむくむくと形になったような。乖離してあっちで生きてる。今、あの頃のようにうまくいってなくて、情けなくて、悲しくて、なんにもできない人間だと思いながら過ごすことが多いから、あっちの私に引っ張られてるという気にでもなってるんだと思う。
どうやら周りはそれほど自分のことを無価値とは思わないらしい。ああいうときこういうときに自分を責めたりしないらしい。自分を責めて、自分に絶望するのがふつうだから、人を責めるのも見限るのも簡単にできる。
そりゃ変わらないか。同じ人間だもん、環境が変わってもたくさん経験をしても。だけど
置いてきてごめんね。いらないって思ってごめんね。いろいろあって、少しずつ、自分を大切に思えるようになったんだよ。いつか抱きしめに、ちゃんと迎えにいくからね。
4/13/2024, 5:42:12 AM