Open App

「・・・・・・あ」
違和感の始まりは、あなたの視線の甘さだった。
他の人よりも、私よりも、あの子に向ける顔が優しい。
誰よりもあなたを見てたから、だからこそ気づいてしまった。あなたがあの子に向ける感情は、私が抱くものと同じだった。
決定打は、あまりにも簡潔すぎた。
放課後、夕日が差し込む教室。忘れ物を取りに来た私の前で、あなたはあの子と手を繋いだ。
目の前が真っ白になる。あまりにもベタすぎる展開に、忘れ物すらも取らずにその場を立ち去った。
夢を見てたい、夢を見てたかった。
涙が枯れないことなんて、私は知らなかった。

夢を見てたい

1/13/2026, 10:48:36 AM