安堂

Open App

底から見上げた水面、
身体はふわりと揺蕩い流れ。
口から漂う気泡は浮かび、
記憶は二度と失う勿れ。

毒を以て毒を制す。
貴方の想いよ泡沫と共に。

底から見上げた水面、
身体は遂に砂の下。

/ 酸素
余波すら立てず沈みゆく身体。自然を動かすなど烏滸がましいこと。溶け込んだはずの酸素は天中問わず劇物で。指の隙間をぷかぷかくるくる、ミズクラゲが揺蕩うなか、あっという間に地の底へ。時は流れて自然へ還る。

5/14/2025, 12:52:04 PM